可笑しな 冒しな おかしな歯科界

可笑しな 冒しな おかしな歯科界

お読み頂いた皆様から
「おもしろい!」&「そのとおり!」の声をお寄せ頂いております

著者の井上教授は、助教授時代から存じ上げていて、私的には当時とまったく変わらない「井上先生」ですが、大学ではもう長老? の立場におられるとのこと。
年齢的には長老でも、気持ちは若く、瑞々しい感性は失っていない。でも長老……。それもワールドワイドな長老…… が、語ります。

摩訶不思議ならぬ歯科不思議噺。「歯科はこのままで大丈夫なのか? 」って、これじゃあ某TV局の『そこまで言って委員会』の文言のようですが、とくに、歯科を目指す人、歯科に関わっている人におススメします。イラストも入って甘辛&剛柔!
「これからの歯科医療において自分が目指すべきもの」が、わかる人にはわかるでしょう。
わからなくても、ちょっと?ためになる「おもしろ可笑しな噺、そこまで言っていいんかい」です。

Takashi is going
『可笑しな 冒しな おかしな歯科界』刊行に寄せて

“それはそれとして”
井上さんは歯科界を憂いている。自ら「臨床検査学会」を立ち上げたのもその顕れだ。本書はその一念で通底している。

それはそれとして①
まず目次を見てほしい。『可笑しな対談 / いい加減な歯科医療 / いい加減な診断 / もの言う消費者 / 飲み会にも流儀があったはずだが / 患者は本気なんだろうけど / 歯科予備校大学、etc.』。ここでニンマリしない御仁は、本を閉じサッサと診療を始めるがいい。川柳人なら「結構なお題でげす」と忽ち何句かヒネるだろう。退屈男は俳人なので我慢。

それはそれとして②
本書は、2000年から刊行された名著『なるほど』シリーズ4部作(デンタルダイヤモンド社刊)の線上にあるとみた。軽妙洒脱の井上節の炸裂だ。歯科界は苦笑し、一般国民はホントなの? となるのだ。井上さんのユーモアと皮肉、イル・ド・フランスにいうエスプリの妙はさすがです。

それはそれとして③
本書を読んでつくづく思うのは、井上という逸材を歯科界は十分に活かすことができたか? ということだ。大学人として教育指導研究の傍ら、インプラントのご意見番・病院経営・FDI理事などマルチな活躍だが、これでいいのか?

それはそれとして④
井上さんもあと数年で大学を退くことになるだろう。淋しくなる? いやそう簡単にオサラバされちゃたまらん。ではどうする。こうする。井上塾の開講だ。本書に感動した読者やその子弟子女がここで学ぶ。井上歯学の始まりだ。なるほど、こりゃ妙案! 

そんな思いを強くした一冊です。

退屈男 拝

退屈男:1950年、東京都渋谷区生まれ。
2010年にデンタルダイヤモンド社を定年退職。退職前の20数年にわたり、デンタルダイヤモンド社の編集長として、書籍の企画、編集を手掛けた。その切り口は、これまでの歯科界にはなかったユニークなもので、数多くのベストセラーを生み出した。最近は俳諧師として創作活動中。

*パンフレット中の定価表示は旧価格(税8%)のものです。定価は、本体価格+税10%に変っておりますのでご注意ください。

井上 孝(東京歯科大学教授) 著

四六判 140頁

税込 1,980円(本体1,800円)

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